「お兄ちゃん、『肉玉そば』ちょうだいや!」 | |
何の事だかわかるだろうか。 | |
そう、これが広島の魂、「お好み焼き」のスタンダードなオーダーの仕方 | |
なのである。 | |
『肉玉そば(にくたまそば))』は、基本中の基本。 | |
呼び方は『そば肉玉』というバリエーションもあるし、『肉玉うどん』に変化 | |
することもある。 | |
中には、「ぶたいかたまにこいり(豚・イカ・玉子二個入り)」なんて言う人 | |
もいたりして。 | |
ただし!ここで、間違っても、 | |
「モダン焼きありますか?」 あるいは、 「広島風お好み焼きありますか?」 | |
なんて聞いてはならない!のである。 | |
なぜかって? | |
そんな疑問をお持ちの方のため、ここで広島のお好み焼きスタンダードについて、ご伝授させていただきたい。 | |
1.味はお店によって千差万別!自分の好みの店を探しましょう。 |
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キャベツの量や、焼くときに上から押さえるか押さえないか、麺は生かゆでか、また、細いか太いか等々、それぞれの店に | |
個性があります。 | |
美味しい、美味しくないではなく、自分に合った個性を探してみてください。 | |
2.広島のお好み焼き屋は、カウンターが基本です。 |
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お店の人や隣の方と、会話を楽しみましょう。 |
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一人旅でもOKです。 |
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ここで、必ず友達ができます。たぶん。 |
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二人旅でもOKです。 |
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ここでいろんな情報をゲットできます。 |
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三人以上でもOKです。 |
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横並びなので、仲間うちの会話はあきらめ(orほどほどに)、お店の人との会話、味を堪能しましょう。 | |
1.まずは、ビールとおつまみを頼みましょう! |
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(飲めなければ、カルピスでも可) |
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お好み焼きが出来上がるまでの間、まずは一杯! |
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おつまみに牡蠣の鉄板焼きなど、サイコーです。 | |
「うちは、お好み焼きだけだよ。」というお店では、 |
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お好み焼が出来上がるまでの芸術的な職人芸を堪能いたしましょう! |
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2.お好み焼きは「肉玉そば」または「そば肉玉」で注文してみましょう! |
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(通な感じがします。) |
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これは、「豚肉」「玉子」「そば」が入った、極めて基本のお好み焼きのこと。 |
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他にもキャベツや青ネギ、天かす、かつお粉等、若干の違いはありますがもれなく入ってきます。 | |
そう、キャベツたっぷり、いろんな材料「重ね焼き」の広島のお好み焼き |
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は、とってもヘルシーなのです!!! | |
切った断面が、いろんな食材の『層』になってます。 | |
「そば」は、「うどん」にもできます。 |
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ここにトッピングとして、牡蠣やイカ天、ねぎ、納豆、チーズなどお好みで |
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プラスしてください。 | |
トッピングは、お店によって特色があるのでお好みでいろいろ楽しんで! | |
食べるときは、「へら」にチャレンジ! |
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(こっそり、自宅で練習しておきましょう。) |
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広島の人は、ほとんどの人が専用のヘラでお好み焼きを食べます。 |
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このとき、間違ってもピザのように放射線状に切らないように! | |
あくまで、好みですが。 |
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「へら」を上手に使うコツは、 | |
・なるべく小さめに、口に入るサイズに切ります。 | |
・「へら」をぐっと垂直に押さえつけるように切ると、バラバラにならずにき | |
れいに切れます。 | |
・「へら」の手前に乗せ、ふーふーしてからいただきましょう。 | |
注)「ヘラ」は熱くなるので、鉄板の中央には置かないようにしましょう。 | |
どうしても苦手な方は、もちろんお箸とお皿でOK! | |
食べ終わったら、列をなして待っている方のために、席をあけてあげましょう。 | |
誰もいなければ、とことん食べて飲んで語りましょう♪ |
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あ、帰り際の、お口まわりの”青のりチェック”は、忘れずに!!!(言うまでもないか・・・) | |
お好み焼きの歴史は、広島の歴史でもある。 |
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お好み焼は広島人の「魂」。 |
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広島人にとっては、これこそが「お好み焼き」なのであって、 決して「広 | |
島風お好み焼き」「モダン焼き」ではない!のである。 | |
現在では厳密な線引きはされてはいないが、この広島人のこころ、 ご理 | |
解いただけたであろうか。 | |
広島に来たからには、広島の文化、広島の味、広島の魂をぜひ、 味わっていただきたい。 | |
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